皆さんが一番とりすぎとなりやすい栄養素は糖質です。糖質は体を動かしたり、脳が活動するために大切なエネルギー源です。しかし妊娠すると胎盤から分泌されるホルモンの影響で、インスリン(血液の中の糖をエネルギーに変えて血糖値を下げる唯一のホルモン)の効果が発揮しにくい状態(インスリン抵抗性)になります。これにより、お母さんの血液中の糖が多くなり、胎盤を通して赤ちゃんに移行しやすくなります。たくさん移行すると、赤ちゃんが大きくなり過ぎたり、その他様々な異常を併発することもあります。また将来肥満や糖尿病になりやすいとも言われています。お母さんは妊娠高血圧症候群や赤ちゃんが大きくなりすぎたことによる難産などが考えられます。

まずはお母さんの体の方で、適切にインスリンが効果を発揮できるようにすることが必要です。インスリンは運動不足や食べ過ぎによる肥満によって効果が発揮しにくくなります。

糖質の取り方のコツは、「食物繊維と一緒にとる」です。

食物繊維には、糖の吸収を緩やかにする働きがあるので、インスリンが働きやすく、満腹感も得やすいです。しかし、食物繊維の少ない状態で糖質をとると、糖が一気に吸収され血糖値が急上昇します。

糖の取りすぎを予防するため、主食としては食物繊維を含むごはんなどをゆっくり噛んで食べたり、糖質と一緒に食物繊維を含む食品をしっかりとるなどの工夫をしてみましょう。果物はどちらも含みますが、糖質が多いので取りすぎには注意です。早食いも満腹中枢が働かず食べ過ぎてしまうので注意です。

また妊娠経過に異常がない方は適度な運動を行い、体重をコントロールすることも大切です。切迫早産などの安静が必要な方は、運動量が減る分食事量をコントロールする必要があります。ストレスから甘いものをたくさん食べたくなることもあるので注意しましょう。

妊娠中は自分の体を見直す良い機会です。理想的な妊娠出産を目指して、家族みんなで日々の生活を見直してみましょう。

<参考>

ご飯でダイエット(農林水産省)

https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/okome_majime/content/attach/pdf/health-1.pdf

※妊娠中のご飯量は 大体 1日当たりお茶碗の中盛り1杯×4食分 後期に小盛1杯追加

この記事を書いた人

看護部長